個人アイドレス:メイドエプロン

 


 

データ詳細

 

L:メイドエプロン = {
 t:名称 = メイドエプロン(アイテム)
 t:要点 = フリル,作業用エプロン,メイド服
 t:周辺環境 = ご主人様もしくは世話をやく相手
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *メイドエプロンのアイテムカテゴリ = 着用アイテムとして扱う。
  *メイドエプロンの着用箇所 = 体に着用するものとして扱う。
  *メイドエプロンの効果1 = メイドエプロンは調理作業用エプロンとしての機能をもつ。メイドエプロンを着用している場合、調理作業の判定に+1の修正が入る。
  *メイドエプロンの効果2 = メイドエプロンは作業用エプロンとしての機能を持つ。メイドエプロンを着用している場合、器用を使った判定に+2の修正が入る。
  *メイドエプロンの着用制限 = メイドエプロンはメイドしか着用できない。
 }
 t:→次のアイドレス = 雑務メイド(職業4),お屋敷に就職(イベント),メイド喫茶(イベント),素敵なご主人との出会い(イベント) }

HQ効果により器用+1

所持者:沢邑勝海(2枚取得) 参照URL
2008年8月12日の生活ゲームで1枚浅田さんに譲渡。 譲渡根拠 参照URL
所持可能根拠 参照URL
HQ根拠 参照URL

 

解説

 




 メイド服には必ずエプロンがセットになっている。
世に出て販売されている物にも数多の種類があるメイド服、思わず『もはやメイド服じゃないだろ』とツッコミを入れたくなるデザインの服でも、絶対に専用のメイドエプロンはついてくる。
 逆説的に言えば、ちょっと変わったデザインのメイド服でもそのデザインにあったメイドエプロンを付けていたら『メイド服です』と言い切れてしまいそうな位、メイド服とメイドエプロンは切っても切り離せない縁で繋がっている。

 メイドエプロンはあくまで作業のために着用するエプロンであるため、フリルは控えめになっている。
 掃除洗濯炊事に裁縫、はては戦場での闘いをこなすアイドレス世界のメイドの仕事からして、それほど派手なものは付ける事ができない、といった方が正しいだろう。
 作業をすればエプロンが汚れる、さらに汚れるとエプロンの洗濯の回数が増える、つまりエプロンの装飾が少なく洗濯しやすい方が作業用エプロンのデザインとしては理に適っているのである。
 とは言え、基本女性が付けるエプロン、着用者たる女性の意見も尊重して洗濯や作業の邪魔をしない程度にフリルが施されている。
 この辺りは、作業の事を考えた完全に機能的なものより、多少機能的でなくても見栄えの印象のものを尊重する女性ならではの心理のせいかもしれない。

 /※/

 ――そして場面は変わり。
 めぞんツン国内、メイド喫茶『喫茶ツン国』と言う名の一階共有フリースペース。
住民+αないつものメンバーがいつもの様にのんびりと茶を飲んでいた。

「……そういえば、私ってご主人様、いないですよねー」
 一応メイドなのに、と沢邑が呟く。――まぁ、強いて言えば主人はキノウツン藩国、もしくは藩王であるツン様なのかもしれないが。
「今の所はそれでも特に問題ないんじゃないですか?」
「いや、それではメイドエプロンの周辺環境が満たせないのですよ」
「その辺はセルフ練習でいいんじゃないですか」
 メタな台詞にめぞんに遊びに来ていた高原の一言。さらにめぞんの管理人兼番長な小宇宙がぽん、と手を叩いた。
「思いつきました、『エアご主人様』ってどうですか」
「なんですかそのギターみたいに世界規模のコンテストがありそうな種目の一つは」
「……お人形を置いてそれを相手にすれば」
 管理人に突っ込む沢邑の横でVZAがさりげなく変態臭い事を言っているが、誰にも突っ込まれずにいつもの事のように流される。隠蔽にも使える幸運絶対成功のスカーフの人の力は伊達ではない。
「いや、要はイメージトレーニングですよ姐さん、何を言ってるんですか。いたく普通ですよ」
 真顔で高原が小宇宙に同意する。普段はエースと呼ばれ活躍する有名な彼であるが、この人物の真顔はたまにひどく胡散臭く見えるのは気のせいだろうか。
「いっそ妄想メイド喫茶とかでもいい気が」
「さっきエアって言ったじゃないですか、なんで妄想に変わるんですか小宇宙さん」
「いや似たようなもんだし。セルフですよセルフトレーニング」
 そこに茶を飲み終え、ティーカップを置いたおしゃぶりを咥えたままの大法官青狸がとどめの一言。(と言うかどうやってお茶飲んでたのかは謎である)
「ああ、なんだかクリスマスによくあるPCの前で乾杯とかみたいですねー……当店は妄想イメトレ夢オチ何でもウエルカム……!」
「……非情……っ!この世はなんと言う非情……っ!ちゅーか何で全部空想オチなんよ!」
 意外に冷たいキノウツンの面々の言葉にめぞんのホールに沢邑の大阪弁なぶっちゃけ叫びが響いた。
「うわーん、私だってメイドやからご主人様やマイルの貯まりそうな仕事のひとつやふたつ欲しいっちゅーねんなーっ!」




 ――まぁ、そんな訳で。
 沢邑勝海、只今ご主人様ちょー募集中。(もしくは就職先)

(絵・文:沢邑勝海)



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